ひとりで戦うことをやめて過食症を克服した風俗嬢のブログ

下剤と利尿剤を乱用し、1日7回過食嘔吐をして意識不明になった私が伝えたいこと。

Twitterもやってます → @C86800820

【感想・ネタバレ】セカオワSaori「ふたご」

 

 

新年一発目に読み終えたのが、

セカオワSaoriさんのデビュー作

「ふたご」

 

f:id:c_080822_a:20180111022034j:image

 

 

正直セカオワのことは全く知りません。

ただ、以前からSaoriさんにはすごく興味があって、

「才能に溢れてる人」が、第一印象。

 

 

流れるように、あるいは音楽のように、

文章がすっと頭に入ってくる。

Saoriさんの言葉がずっと心地よかった。

 

 

 

あらすじ・感想 (ネタバレ含む)

月島は自分たちのことを

「ふたごのようだと思っている」という。

夏子はそんな月島に振り回されっぱなしだ。

 

ADHDを患う月島の行動を「病気」なんだと理解し寄り添いつつも、やはり分からないことが多く、時に投げ出したくなる夏子はすごく人間らしい。

 

夏子の苦しみや葛藤が生々しく、言葉や思いが容赦なく胸に突き刺さり目を背けたくなる。

 

さらに、読後の余韻がなんともいえない。

 

幸せなはずなのに、切なく、

なぜか胸が締めつけられる。

 

絶対に交わることのない2人。

 

 

なんといっても、文章が上手。

ひとりの女の子の繊細で複雑な心情を、

こうも丁寧に言葉にできるのか。

 

 

 

おわりに

 

頑なに文庫本派のわたしが

思わずハードカバーで買ってしまいました。

 

万人受けしないマニアックな小説ばかり

読んでたわたしですが、

久しぶりに人に勧められる作品に出会えたようです。

 

ふたご

ふたご

 

 

 

有料お悩み相談はじめました → 友だち追加