愛着障害には「不安型」「回避型」「恐れ・回避型」がある
愛着スタイルは
「安定型」「不安型」「回避型」「恐れ・回避型」
の4つに分類される。
安定型はいわゆる「育ちのいい人」なので今回はパス。
回避型
- 嫌なことを思い出すのに時間がかかる。(傷付いた体験を記憶から切り離し蓋をすることで心の安定を保っているため)
- 距離を置いた対人関係を好み、協調性に欠ける。
- 対人関係よりも仕事や趣味に重きをおく。仕事やレジャーなどをバランス良くとるのも苦手で、仕事に偏りがちな傾向もみられる。(むしろ対人関係の煩わしさを避けるために仕事や趣味に逃げ場所を求めているとも言える。)
- 会話において微妙なニュアンスを正確に理解するのが苦手で、親しみを求められたり、愛情を確かめられたりするようなサインに無頓着なため、周囲から鈍感だと思われがち。
- 表情や感情表現が乏しく、表情が感情と食い違っていたりする。
- 相手の痛みに無頓着で、自分が相手を傷付けていることに気付かない。(=無神経)
- 面倒くさがり屋で厄介なことは後回しに、隠棲したり引きこもりがち。
- 何に対しても冷めていて、クールでドライな印象を与えることも多い。(そうすることで傷付くことから自分を守っているともいえる。)
- 恋愛に非常に淡白で、パートナーが苦しんでいても自分の痛みのように共感できない。
- 自分の健康管理に無頓着で、自覚されないストレスに、病気が進んで初めて気がつくことが多い。
- 故人に対して涙も流さず平然としていて、むしろ故人のことを否定的に語る傾向がある。(そうすることによって故人から距離をとり、価値を貶めることで喪失感を和らげているのだと考えられる。)
- また、独立独歩のライフスタイルをとりやすいので死によって受ける影響も小さい。ただ、悲しみを感じていないのかといえば一概にそうとは言えない。よって、自覚のないストレスが体の症状となって出てきやすい。
不安型
- ネガティブな記憶はすぐに思い出すことができるのに、楽しかった記憶を思い出すのには時間がかかる。
- 一番の関心事は「人に受け入れられるかどうか」「人に嫌われていないかどうか」であり、人からの承認や安心を得ることがきわめて重要。
- 一度に何もかも話さずにはいられないような衝動に駆られ、性急な告白をしてしまいがち。(しかしそれは自分の恥部だけを見せるようなもので、相手を面食らわせ対等な関係を築くのを妨げてしまう。)
- 相手の表情に対して敏感で、読み取る速度は速いものの不正確であることが多い。
- 内弁慶で、家庭内暴力を起こしやすい。
- 痛みに弱く、不調や苦痛を感じやすいため、些細なことでも大騒ぎする。
- 故人に過剰に依存し、理想化して回想する傾向がある。悲しみや喪失感がふつうの人よりも大きい。
- すぐに恋愛モードになりやすく、仕事上の関係がすぐに恋愛関係に発展してしまう。
- べったりとした依存関係を好み、親密になればなるほど自分と他者との境界線が曖昧になり、自分の一部のように思い込んでしまう。また、嫉妬心や独占欲が強い。
恐れ・回避型
- 対人関係を避ける人間嫌いの一面と、人の反応に敏感で見捨てられ不安が強い面の両方を抱えているため、対人関係はより不安定なものになりやすい。
- 人と仲良くしたいと思うが、親密になることで強いストレスを感じたり傷付いてしまうという矛盾を抱えている。
- 疑り深く、被害妄想が激しい。
- うまく自己開示できず、器用に甘えられない。
- まだ愛着の傷を引きずり続けている未解決型の人も多く、些細なきっかけで不安定な状態がぶり返す。
ちなみにわたしは
「恐れ・回避型寄り」の「回避型」
です。
当たりすぎて怖い。
つづく。