【まとめ】読書の価値 (森博嗣)
本の選び方・読み方
- 本を選ぶところから、既に読書は始まっている
- 本は自分で選べ
- 影響を受けたいという気持ちで読む。人と話すときと同じで、まずは説得されたい、この人の意見に同調したいという気持ちで聞く。読む。そういった姿勢で受け入れることが相手への礼儀だと思っている。
- 旅行が刺激的なのは、知識的、興味的に自分から遠く離れた情報だから。
小説家という職業
- 発想には効率というものが通用しない。
- 小説家になりたいなら小説を読まないこと。これから自分が新たな世界観を創る上で障害になる。
- 文章力を高めるためには、書く、数を書く、書き続ける、そしてそれを直す。
- 文章が上手いというのは、自分の書いた文章を客観的に見直せるかどうかであり、それは結局「 視点 」のシフト能力なのだ。
- 話が面白いのは、相手の反応を見て話しているからである。芸人であれば、観客を見てその反応を感じて、話し方を微調整している。話の間というものは、そういうもの。
- つい効果を狙って余分な強調をしがちなところだけど、それらを削ぎ落とした方が文章が引き立つ。残った言葉に重みが出てくる。
読みやすさの罠
- 薄い本が好まれるようになったし、「読みやすい」が褒め言葉になった。そういった抵抗のないものが好まれているが、流動食ばかりを食べているみたいで、本当の美味しさを知らずに終わってしまわないかと心配になる。
- こういった指向が出てくるのは、なんでもかんでも「 簡単な 」ことを謳う商品開発に社会が呑み込まれているからだろう。
- 手軽でなければ人は手を出さない、と言わんばかりで舐められたものだと大衆は感じるべきでは?
相変わらずの森博嗣節。
大好きです。